お客様をお出迎えする場所であり、家の第一印象を左右するのが玄関です。
建売住宅や中古物件では、玄関の仕様があらかじめ決まっている一方、注文住宅ではデザインから間取り・機能性まで、玄関にこだわりを持てます。
しかし玄関は、完成後にイメージが違う・こうすればよかったなどの後悔が生まれやすい場所の一つです。
そこで本記事では、注文住宅で玄関を設計する際のポイントを解説します。
失敗例も紹介するため、注文住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の玄関設計のポイント
注文住宅の玄関を設計する際は、以下の点に気をつけましょう。
適切な広さを確保する
玄関は靴やアウターを着脱したり、来客や郵便訪問の対応をしたりする場です。
狭い玄関では、外出や帰宅のタイミングがかぶると家族で混み合ってしまいます。
そのため、玄関の広さは家全体とのバランスを考えて、ゆとりを持って確保しましょう。
一般的な戸建住宅では、最低でも2畳以上あれば、問題なく暮らせると考えられます。
動線を考える
玄関の間取りを考える際は、生活の動線も重要です。
玄関から入って靴を脱ぎ、手洗いうがいをしてから部屋着に着替えてリビングでくつろぐなど、実際の行動順序をイメージしましょう。
来客室がある場合は、あまりプライベートな部分を見せずに玄関から部屋へ誘導する流れが理想的です。
収納スペース・方法を考える
玄関には靴や上着だけでなく、掃除用具やスポーツ用品・アウトドア用品を収納する場合が多いです。
物が玄関に散乱していると、家の第一印象も悪くなってしまいます。 使う人や収納する物の種類に配慮して、最適な収納スペース・収納方法を考えましょう。
色やデザインは慎重に決める
注文住宅では、玄関の扉・タイル・シューズボックスなどの素材や色・デザインを選べます。
汚れが溜まりやすい玄関の色・素材は、見た目の印象だけでなく掃除やメンテナンスの手間にも関わるため、慎重に選びましょう。
また、出かける前の身だしなみチェックには、玄関の鏡が欠かせません。
風通しを良くする
換気性能の高い玄関や窓を使用することで、通気性が良くなります。 開放感と清潔感のある玄関は、気分が上がり満足度が高いです。
明るさを調節する
玄関を設計する際は、明るさにも着目しましょう。
玄関に開閉できる窓を設置したり、採光枠付きのドアを選んだりすることで、自然光が入り温かみのある玄関に仕上がります。
玄関の方角や照明の数・位置も計算して考える必要があります。
安全面も考慮する
セキュリティの高い玄関であれば、子供の留守番時にも安心できます。
泥棒が入りにくい玄関の向きや防犯カメラ・防犯ライトの設置、不正解錠に強い鍵、ガラスの防犯フィルムの使用などの工夫を施しましょう。
注文住宅の玄関設計でよくある失敗例
ここでは、実際によく見られる注文住宅の玄関設計の失敗例を確認しましょう。
狭い
注文住宅の設計時には、部屋やキッチン、リビング、バスルーム、ベランダ、ガレージなど複数のスペースの間取りや広さを決めます。
滞在時間が長く優先度の高いスペースを広く設定すると、玄関に割り当てられる面積が狭くなる可能性が高いです。
特に机上の相談だけで決めてしまうと、完成後に足を運んだ際、思っていたよりも狭かったというケースが見られます。
作業効率が悪い
玄関から洗面所やトイレまでの距離が遠い、アウトドア用品の収納場所が離れているなど、作業効率が悪い玄関は満足度や快適度が下がってしまいます。 また、玄関のドアの開き方や重量によっては、両手が塞がっている時に開閉しづらいといった難点もあるでしょう。
整理整頓できない
収納スペースが足りず、玄関まわりの整理整頓ができない場合もあります。
また、シューズボックスの背が高いため物の出し入れがしにくいといった失敗例もあるため、具体的な収納イメージを持った設計が重要です。
汚れが気になる
家族が毎日土足で出入りする玄関は、土や枯葉、カビや埃などの汚れが目に付きやすい場合があります。
タイルの素材や色によっては、日々のメンテナンスに手間がかかるかもしれません。
風通しが悪い
玄関は外との境目であるにもかかわらず、意外と風通しが悪いといった失敗も見られます。
特にレインシーズンなどは、湿気や靴のニオイがこもりやすく、消臭剤でもなかなか対処しきれない場合があります。
暗い
玄関のデザインや方角によっては陽光が入りづらく、何となく暗い雰囲気になってしまうかもしれません。
帰ってきても気分が上がらず、長時間照明をつけると電気代が気になってしまう方もいるでしょう。
注文住宅を建てる際に重要なトイレについて解説
今回の記事では玄関のデザインについて解説しました。
また注文住宅をご検討されている方はトイレの種類や機能についても併せて知っておくといいでしょう。
下の記事ではトイレの種類や機能について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
【注文住宅のトイレ】最適なサイズや機能はどれ?設置場所もチェック
デザインと機能性の両面から理想の玄関を検討しよう
いかがでしたでしょうか。 今回は注文住宅の玄関設計のポイントを解説しました。
失敗しやすい点をお分かりいただけたかと思います。 玄関をデザインする際には、見栄えと機能性を両立させることが肝心です。
東京で注文住宅の建築をお考えの方は、ぜひお気軽に東京組までご相談ください。