注文住宅の失敗例としてよく取り上げられる話題が間取りです。
間取りは生活動線や周辺環境・ライフプランなど、複数の要素を考慮して決める必要があります。
そこで本記事では、注文住宅の間取りの成功例を紹介し、間取り決めのポイントや流れを解説します。
これから注文住宅を建てる方、間取りを決めるのに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅で満足する間取りにするには
住宅建設に関する知識や経験がない中で、一から間取りを考えるのは大変です。
しかし、完成後に後悔しないためには、時間をかけて慎重に考えなくてはなりません。
間取りを考える際に参考となるのが、すでに存在する住宅の間取りです。
注文住宅の間取りの成功例をしっかり見ることで、具体的なイメージが沸きやすく、失敗のリスクを最小限に抑えられるでしょう。
注文住宅の坪数ごとの間取り成功例
早速、注文住宅の延べ床面積の坪数ごとに、間取りの成功例を見ていきましょう。
延べ床面積40~50坪の間取り
延べ床面積40〜50坪の住宅は、一般的な住宅に比べかなり大きめの印象です。
広さを活かして廊下の幅に余裕を持たせたり、リビングに隣接するウッドデッキを作ったりすることで、光を取り入れた明るい空間になります。
平家のような感覚で、バーベキューやホームパーティー・子供の遊び場などに活用できます。
延べ床面積30~40坪の間取り
延べ床面積30〜40坪の住宅は、一般的な広さと言えます。
十分な収納スペースを確保しながら、家族3〜4人が伸びやかに暮らせる間取りが可能です。
住宅の1階に土間収納と水回りを隣接させることで、帰宅から洗面・脱衣までの流れがスムーズになります。
また、子供部屋に仕切り戸を設け、将来的に2部屋に増やすといった工夫もできます。
延べ床面積20~30坪の間取り
延べ床面積20〜30坪の住宅は、一般的な住宅に比べやや小さめの印象です。
生活動線を最短ルートにすることで、シンプルで無駄のない間取りになります。
リビング階段を設けると、開放感が生まれ広々とした印象になりつつ、家族間のコミュニケーションのきっかけが生まれます。
注文住宅の間取りで失敗しないために押さえておきたいポイント
注文住宅の間取りを考える際は、実際に住む人の生活感や価値観・好みや理想などを、総合的に判断する必要があります。
ここでは、失敗を防ぐために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
①生活動線
ストレスなく暮らすためには、日常生活を快適に送れる環境が欠かせません。
住む人の動きに無駄がなく、スムーズになるような生活動線を確保することが重要です。
朝起きてから外出するまでの流れや、帰宅した後の流れ・家事の順番など、日頃の生活パターンを書き出して見ると、近くに配置すべき空間が分かりやすくなります。
②周辺環境
周辺環境は住宅の日当たりや風通し、外部からの視線や音に影響します。
日当たりは住宅内の明るさや温度にも直結し、部屋全体のイメージを左右します。
方角や周囲の建物の高さなどから、部屋の配置と窓の大きさ・位置などを決めましょう。
また、風通しは住宅の耐久性や光熱費にも影響を与えます。 空気の通り道を上手に作り、心地よい環境を整えましょう。
さらに、隣接する建物との距離や土地が面する道路によっては、外部からの視線や音が気になるケースがあります。
安心・安全に暮らすためには、プライバシーや騒音への対策も忘れてはいけません。
③収納計画
間取りを考える際には、物の量や用途・使用頻度などを踏まえた収納計画が重要です。
ただ単に面積を広く確保するのではなく、「取り出しやすさ」や「片付けやすさ」を意識して、生活動線に合わせた収納スペースを配置しましょう。
④内装レイアウト
新居では、愛用している家具や家電・新たに購入予定のインテリアなどを取り揃えて、内装レイアウトを楽しみたい方も多いでしょう。
内装レイアウトのイメージが具体的であれば、間取りを考える際にコンセントやドア・窓などの位置を決めやすくなります。
反対に、後から位置を変えることは難しいため、内装インテリアは事前にある程度考えておきましょう。
⑤家族の希望
注文住宅を建てる際は、家族の意見を取りまとめて、優先順位をつけながら間取りを相談しましょう。
ガーデニングが趣味である場合は広々としたバルコニーを、家族団欒の時間を大切にしたい場合は広々としたリビングを設けるなど、住む人の希望や価値観が反映されることが最も重要です。
⑥ライフプラン
注文住宅は数十年単位で長く付き合っていくものです。
当然、住む人の数や年齢も変化していきます。
結婚・出産・転職・独立・引退など、長期的なライフプランを見越した間取りが必要となります。
こちらの記事では、注文住宅の間取り失敗例を紹介しております。
事例から学ぶ!注文住宅の間取りで後悔しないためのポイント
注文住宅の間取りを決めるフロー
注文住宅の間取りを決めるフローは以下の通りです。
ゾーニング
まずは、各部屋を用途ごとに大まかに分けるゾーニングを行います。
例えば、リビングやダイニングなど家族が集まるスペースを「パブリックゾーン」、寝室や子供部屋などの個人のスペースを「プライベートゾーン」、お風呂や洗面台・トイレなどを「水回りゾーン」などとして、住宅のイメージを掴みます。
部屋割り
次に、各ゾーンの中でも細かい部屋割りを決めていきます。
生活動線や外部からの視線・音などの周辺環境を考慮し、それぞれの部屋の特性に合わせて最適に配置しましょう。
収納スペース確保
部屋の用途や生活動線に応じて確保しなければならないのが、収納スペースです。
リビングクローゼットやウォークインクローゼット・シューズクローク・パントリーなど、物の量や性質に合わせて収納タイプを選びます。
ドア選び
各部屋や設備・収納スペースの位置が定まったら、ドアについて決めます。
設置場所やサイズはもちろんのこと、開き戸か引き戸かなど、生活のしやすさを優先したドア選びが重要です。
成功のポイントを押さえて理想の間取りに
いかがでしたでしょうか。
今回は注文住宅を建てる際の間取りの成功例を紹介した上で、間取り決めのポイントや流れを解説しました。
間取りは注文住宅の満足度を決める上で重要であると同時に、失敗しやすい要素でもあります。
成功例やコツを押さえて慎重に決めましょう。
東京組では、住宅だけでなく最も時間のかかる土地の購入から一貫してサポートさせていただきます。
東京で注文住宅をお考えの方は、ぜひお気軽に東京組までご相談ください。