注文住宅を購入するつもりで見積もりを出してもらったら予算オーバーしていた、できればもう少し安く抑えたいと思うのは当然でしょう。
今回は、コストダウン方法や節約したいポイントを紹介します。
また、最後には節約しないほうがいいことも紹介します。
注文住宅の購入を検討している方、できればもう少し安く抑えたい方必見です。
注文住宅のコストダウン方法
注文住宅を建てる際に、コストダウンできる方法はいくつかあります。
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- なるべく大がかりな附帯工事を必要としない土地を選ぶ
- 予め予算を伝える
- 工期には余裕を持つ
- 木造在来工法を選択する
コストダウンをして注文住宅を建てたいのであれば、契約をする前からその旨をきちんと伝えておきましょう。
それではそれぞれくわしく紹介していきます。
①複数の業者に見積もり依頼をする
安く注文住宅を建てたいときに、施工会社選びはかなり重要です。
土地代はある程度国が定めているため、施工会社によって大きく変わる可能性はほとんどありません。
しかし、住宅自体の価格は施工会社によって100万単位で差があります。
ただ、このとき提示金額が安いだけで施工会社を決めてはいけません。
入れるべき施工の金額が入っていなかったり、手抜き工事をされたりする可能性があります。
これらを避けるためにも見積もりはしっかり確認を行い、依頼する施工会社はある程度の企業規模があり実績があると安心です。
②なるべく大がかりな附帯工事を必要としない土地を選ぶ
先ほども記載した通り、土地代はある程度国が定めているため、施工会社によって大きく変わる可能性はほとんどありません。
ただし、土地の形状・状況によって本体工事とは別途でかかる附帯工事(擁壁工事など)がかなり高額な費用を必要とする可能性があります。
少々高くても整形地・高低差の無い土地を選ぶことは工事費用を抑える一つの方法になり得ます。
③予め予算を伝える
見積もりを出してもらう時点で、予め予算を施工会社に伝えておきましょう。
コストダウンといえば、値引き交渉を思い浮かべるかもしれませんが、注文住宅での値引き交渉は避けたほうが良いです。
あまり値下げ交渉をしてしまうと、人件費や材料費が削減されてしまい、家の質が下がる可能性があります。
予め予算を伝え、その中に収まるように考えていくほうが安全に安く納められます。
④工期には余裕を持つ
工期はできるだけ余裕を持ち、あまり工期を短くするのは避けたほうが良いでしょう。
工期を短くすると間に合わせるため多くの職人を確保しますが、乾くまでの待ち時間などが多く発生してしまうため人件費が無駄にかかります。
とくに、注文住宅などの引き渡し希望が集中する年末や3月ごろは、職人の人件費も高くなっています。
工期は余裕を持って設定し、無駄な人件費を削りましょう。
⑤木造在来工法を選択する
木造在来工法とは、日本で昔から用いられている工法であり、現在の注文住宅の7割が木造在来工法で作られています。
他にも住宅を建てるための工法は色々ありますが、最も普及している工法を選ぶと施工してくれる業者も増えます。
業者が増えれば選べる施工会社が増えるため、結果的に安い施工会社の選択に繋がるでしょう。
注文住宅の節約したいポイント
次に注文住宅の内装や間取りなどを決める際に節約できるポイントが5つあります。
- 間取りをシンプルに
- 平屋ではなく2階建てに
- 水回りをまとめる
- 和室を作らない
- 塀や門をなくす
それではくわしく見ていきましょう。
①間取りをシンプルに
間取りをシンプルにするためには、部屋数を減らすと良いでしょう。
部屋数が多く、複雑な間取りにするとその分ドアやクロス、断熱材などの材料が多く必要になり必然的にコストが高くなります。
ただ、部屋を減らしすぎると生活に支障が出る場合もあるので注意が必要です。
パーテーション(東京組の場合はアルミフレーム引き戸MODENAモデナ)などを設置して、必要があれば部屋を分割できるような工夫を行いましょう。
②平屋ではなく2階建てに
平屋と2階建ての場合、2階建てのほうが安く抑えられます。
これは必要な敷地面積が減り、土地代や基礎設置代が抑えられるためです。
2階建てもシンプルな正方形に近づけて、壁の凹凸を減らすほどコストを下げられます。
③水回りをまとめる
トイレやお風呂は2階、キッチンは1階など水回りを各フロアに分散させるのはコストを上げてしまう原因になります。
もちろん、水場を分散させると日々生活をするうえで日当たりの良さであったり、洗濯物が干しやすいメリットがあったりする場合もあります。
しかし、水場を分散させると排水管の設置が複雑になってしまい、工費が高くなるのでできるだけ避けたほうが良いでしょう。
④和室を作らない
白木や畳を設置する和室は、フローリングの洋室に比べてコストがかかります。
また、障子や畳は定期的なメンテナンスが必要となるため、ここでもコストがかかってしまいます。
どうしても畳のある部屋がほしいのであれば、和室を作るのではなく部屋の一部に畳を引いてもおしゃれです。
⑤塀や門をなくす
敷地を囲む塀や門は意外とコストがかかります。
また、最近は防犯面からも死角にならないようにオープンな外構を選ぶ場合があります。
ただあまりにもオープンになり気になるのであれば、植木などを植えてみてもいいでしょう。
注文住宅で節約しないほうが良いこと
ここまで注文住宅でコストダウンできる所、節約できるポイントなどを紹介してきました。
しかし、いくら安く抑えたいからといって削りすぎてしまうと生活に支障が出てしまいます。
あとからやっぱりどうにかしたいと思っても、どうしようもできない場合も多いので、下記の点は節約しないことを推奨します。
- 断熱材
- 耐震性能
- セキュリティ面
- 水回り
- 外壁
それではくわしく紹介していきます。
①断熱材
断熱材は家が完成してしまえばほぼ目にする機会はないので、節約してしまいがちですが断熱材こそ良いものを使って損はありません。
断熱材は室内の温度を一定に保つ役割があり、断熱材を節約してしまうと冬は寒い、夏は暑い電気代を大量に消費する家になってしまいます。
また、「やっぱりしっかりした断熱材を入れたい!」と思っても、家が完成したあとではほぼ不可能です。
今後の電気代のためにも、節約するよりも良い断熱材を使用しましょう。
②耐震性能
日本は地震大国であり、日本に住む以上地震からは逃げられません。
住宅には耐震の強さによって耐震等級があります。
- 耐震等級1:建築基準法を満たしている
- 耐震等級2:建築基準法の1.25倍強い
- 耐震等級3:建築基準法の1.5倍強い
耐震等級1でも法律違反ではありませんが、できるだけ耐震等級の高い施工をしてくれる所を選びましょう。
絶対に崩れない訳ではありませんが、家族の命を守るためにも節約はしないようにしましょう。
また、耐震等級が高い場合は地震保険が割引してもらえる場合もあるので、加入している地震保険を確認してみましょう。
③セキュリティ面
安心して日々過ごすためにもセキュリティ面の節約は避けましょう。
防犯ガラスやテレビカメラ付きインターフォンなどは、たとえオプションであっても取り入れておきましょう。
④水回り
最近は節水が可能な食器洗い機や保温性が高い湯船があります。
オプションであったり、少し高くなってしまったりするかもしれませんが、長い目で見ると節約に繋がるため取り入れておきましょう。
また、水回りの質は生活の質に直結するのでできるだけ節約は避けたほうが良いです。
⑤外壁
家の外壁は常に雨風に晒されているため、汚れてしまうのは避けられません。
低コストの外壁を選ぶと汚れが付きやすい素材だったり、すぐにメンテナンスが必要になったりする可能性があります。
また、住宅の外壁のメンテナンスは足場を組み、広範囲になるため費用も高くなりやすいです。
高級な外壁を使っても定期的なメンテナンスは必要ですが、できるだけその頻度を下げるためにも外壁の節約は避けましょう。
注文住宅の外壁材はどうやって決める?外壁材の特徴や選ぶポイント
注文住宅を安くするときはポイントを押さえて
いかがでしたか? 今回は注文住宅を安くする方法や節約しないほうが良い所を紹介しました。
できるだけ予算内で希望通りの家に住みたいと思うのは当然です。
しかし、節約をしてコストを下げすぎてしまった結果日々の日常に影響が出てしまっては意味がありません。
今回紹介したポイントなどを押さえて、納得のできる注文住宅を契約しましょう。
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