【土地なしの場合】注文住宅を買うまでの流れ・段取りを確認

好きな場所に土地を買い、自分の好みを反映しやすい注文住宅は、誰もが一度は抱く憧れです。
注文住宅は自由度が高い反面、一から家を建てる手間を心配される方も多いのではないでしょうか。
確かに、土地なしの状態から注文住宅を完成させるためには、様々な過程が必要です。

そこで本記事では、土地なしから注文住宅を購入するまでのスケジュールを解説します。
将来マイホームを手に入れたい方、これから注文住宅を購入する方は、ぜひ参考にしてください。

土地なしから注文住宅を購入する流れ

では早速、土地がない場合の注文住宅を購入するまでの流れを確認していきましょう。

土地・建物の構想

まずは、建築したい注文住宅を具体的にイメージしてみましょう。
一緒に暮らす家族とともに「どのような家でどのようなライフスタイルを送りたいか」を考えます。
検討すべきポイントは主に6つです。
家族の人数構成や年齢、各部屋や収納スペースの広さなど、暮らし勝手や価値観に合わせた「間取り」の条件を書き出してみましょう。
また、「内装」や「外観」は最も目に付く住宅の大事な要素です。

シンプルモダンや外国風、和風などのコンセプトを決めると、壁紙や床材、屋根の形状や外壁などを選びやすくなります。
木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造など家の「構造」も、耐震性や耐火性を踏まえて考えなくてはなりません。

また、家の階数によっても建築の期間やハードルに差が出ます。
床暖房やIHキッチン、太陽光パネルなど装備したい「設備」についてもイメージしておきましょう。
そして、家が位置する「立地」により土地の価格は大きく異なります。
最寄駅の利便性や利用する施設からの距離・周辺環境も大事です。

土地・建物の予算決め

注文住宅のイメージを固めながら、予算を決定します。
注文住宅の費用は、4000~5000万円台が相場です。
一般的に、住宅を建てる際は自己資金に加えて住宅ローンを組むことになります。
土地代・工事費代・諸費用を合わせた総額の2割程度を自己資金、残りを住宅ローンでカバーするケースが多いです。

住宅ローンの毎月の返済額は、現在の家賃と同程度に設定しておくと安心できます。
金融機関によって住宅ローンの融資額や金利も異なるため、事前のシミュレーションが欠かせません。
優先順位を決め、建物と土地それぞれの予算配分を考えておきましょう。

土地・建築会社探し

土地がない場合は、注文住宅を建てる土地から探さなくてはなりません。
不動産会社に相談したり、インターネットで検索したり、気になるエリアへ実際に足を運んだりして、可能な限り多くの物件を探します。
ただし、建築条件付きの土地では、住宅の設計に制限がかかる恐れもあるため注意しましょう。

また、注文住宅の建築を手掛けるハウスメーカーや工務店に土地探しを依頼するケースもあります。
土地と同時に建築会社を探せば、住宅の希望に合わせながら土地を選びやすいでしょう。

仮の設計プラン・見積もり作成

気に入った土地が見つかったらすぐに、建築会社に仮の設計プランと概算の見積もりを作ってもらいます。
土地を購入する前に、理想の住宅を建てられる面積・形・方角の土地であるかを確認することが大事です。
この時点では一つの建築会社に絞らず、複数の会社に仮設計プラン・見積もり作成を依頼し、比較検討しましょう。

住宅ローン事前審査

住宅ローンを利用するためには、金融機関の審査に通らなければなりません。
土地と建物を合わせて住宅ローンを組む際は、土地の購入前に事前審査を申し込みましょう。
住宅ローンの事前審査で承認を得ることで、正式な売買契約に進めます。
住宅ローンの事前審査が承認されても、本審査で否認されてしまうケースも少なくありません。
万が一の場合に備え、複数の金融機関に申し込みしておくのも一つの手です。

建築会社決定(仮契約)

複数の設計プラン・見積もりを見比べて、工事を依頼する建築会社を決定します。
疑問点や不安な点がある場合は、このタイミングで解決しておきましょう。
建築会社と仮契約を結んだら、本格的に土地の購入に進みます。

土地の調査

希望の土地が見つかり、工事を依頼する建築会社が決まったら、土地に関する調査が必要です。
敷地調査では、土地の形や条件・高低差・接道状況・ライフラインの引き込み・法的規制などを元に、その土地に理想の家が建てられるかどうかを判断します。
また地盤調査では、地盤の強さを調べて建築の安全性を確認します。
軟弱な地盤では自然災害のダメージを受けるリスクが高いため、必要に応じて地盤改良工事を追加で行うケースもあるでしょう。

土地の購入・契約

土地の調査が終わり、住宅ローンの事前審査が承認されれば、土地の売買契約を結びます。
土地に関する重要事項説明書にはよく目を通しましょう。
売買契約時には、手付金として売買価格の1割程度を支払います。
また、不動産会社に対する仲介手数料や、印紙税・登録免許税などの諸費用もかかるため、ある程度の自己資金を用意しておかなくてはなりません。

詳細な建築プランの打ち合わせ

土地を購入したら、建築会社との入念な打ち合わせを繰り返し、具体的な建築プランを立てていきます。
打ち合わせ内容は間取りや内装・外観・構造・設備などの主要な要素から、コンセントの位置などの細かい要素にまで多岐にわたります。
予算に合わせて妥協点なく、希望の住宅が建てられるように話し合いましょう。

工事請負契約(本契約)

図面が完成したら、建築会社と本格的に工事請負契約を交わします。 契約書や見積書・設計書などは、細かい箇所までチェックしましょう。

建築確認申請

着工前には、建築基準法にもとづく建築確認申請を行わなくてはなりません。
建築会社が国や市町村に申請し、建物の合法性が認められると、建築確認済証が交付されます。

住宅ローン本審査

建築工事を始める前には、住宅ローンの本審査を申し込みます。
本審査では、申込者の収入や借入状況・健康状態・勤続年数や、希望物件の詳細情報も審査対象となります。
必要書類を手元に準備し、スムーズな審査を受けられるようにしておきましょう。

土地の引き渡し・着工

土地の購入・建物の設計・住宅ローン審査が終わると、いよいよ建物の着工です。
一般的に、住宅が完成するまでは数ヶ月~1年程度かかるため、工事の様子を定期的に見学し、新居に移る準備をしておきましょう。
希望する場合は、地鎮祭や上棟式なども随時行います。

竣工・建物の引き渡し

工事が終わると、住宅の最終確認を立会いで行います。
家の中に不備や傷・汚れがないか、設計通りの家になっているかを確認します。
家に問題がなく建築工事費を支払い終われば、マイホームの引き渡しです。
入居後でもトラブルがあれば、定期的にアフターメンテナンスを依頼しましょう。

注文住宅を建てる際に決めることを解説

今回の記事では土地がない場合の注文住宅購入までの流れについて解説しました。
また注文住宅をご検討されている方は何を決めるべきか知っておくといいでしょう。
下の記事では注文住宅を建てる際の決めることについて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
【資金・土地・建物】注文住宅を建てる際に決めることリスト

注文住宅購入の流れを把握しスムーズな取引を

いかがでしたでしょうか。 今回は土地の購入から注文住宅の引き渡しまでの流れを解説しました。
注文住宅を手に入れるまでは、数年単位で時間がかかります。 疑問や不安な点は、注文住宅購入前に解決しておきましょう。

東京で注文住宅の建築をお考えの方は、ぜひお気軽に東京組までご相談ください。