注文住宅と建売住宅の違いは？メリット・デメリットから比較紹介｜戸建ライフ

家の購入を考える時、混同されやすいのが建売住宅と注文住宅です。
両者の違いを意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
建売住宅と注文住宅は、その形態や特徴が全く異なります。

そこで本記事では、建売住宅と注文住宅の違いや両者のメリット・デメリットを解説します。
これから新しい家を探す方や、建売住宅・注文住宅に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

建売住宅と注文住宅の違い

まずは建売住宅と注文住宅の概要や、両者の違いを解説します。

販売形態

建売住宅とは、土地と建物がセットで販売された新築の分譲住宅のことです。
広い敷地上に同じようなデザインで建てられた複数の住宅のうちの1つを指します。
既に完成した住宅、もしくは建築中の住宅が一定の価格で販売されます。
一方で注文住宅とは、施工会社に設計・デザイン・工事を依頼してゼロから建てる新築住宅のことです。

元から所有している土地や親から譲り受けた土地に家を建てるケースもあれば、土地を探して購入後に家を建てるケースもあります。
不動産会社から土地を購入後、施工会社を新たに探して建築を依頼する場合、費用の支払い先が異なります。
このように、不動産の販売形態・購入方法が両者の大きな違いの一つです。

コスト

また、建売住宅と注文住宅では必要なコストにも差があります。
建売住宅は複数の住宅を同じ材料・仕様で効率的に建てるため、費用が割安になる場合が多いです。
建売住宅の販売価格の相場は、全国的に3500万円前後と言われています。

対して注文住宅は、土地購入代金と建築工事費を合わせて4000~5000万円かかるのが一般的で、建売住宅よりも高くなりやすいです。

入居までの期間

建売住宅では土地と建物を同時に買うため、完成済み物件の場合、最短1ヶ月程度で入居可能です。
一方で注文住宅は、土地探しから施工会社探し・見積もりや建築設計の打ち合わせなど、家が完成するまでの工程が多くあり、入居まで1年以上かかるケースもあります。

建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット

次に、建売住宅と注文住宅のそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

建売住宅のメリット

建売住宅のメリットは、最初から明確な価格体系で購入を検討できる点です。
土地も含めて追加費用がかかる心配もありません。注文住宅と比較してコストを抑えて新築物件を購入できます。

また、選び抜かれた土地にプロが設計・建築した住宅のため、品質や仕上がりに安心できます。
完成済み物件であれば、見学して購入後の生活をイメージしやすいでしょう。契約・購入から入居までの流れもスムーズです。

建売住宅のデメリット

建売住宅のデメリットは、設計の自由度が低い点です。
間取りや設備などはあらかじめ決まっているため、オプションサービスがない限り変更できません。
また、完成済み物件では建築過程を見学できないため、不安に感じる方もいるでしょう。
敷地内に似たような住宅が並ぶため隣の家との距離が近く、開放感やオリジナリティを気にする方には向いていません。

注文住宅のメリット

注文住宅の最大のメリットは、デザインの自由度が高い点です。
土地探しでは、行動範囲や予算に合わせて希望のエリアを選べます。
また、建物の設計では間取り・構造・設備・内装・外装などに好みを反映しやすく、理想のマイホームが手に入るでしょう。
家の建築過程をゼロから見学できるため、常に進捗状況を把握できます。安心度や充実度・満足度が高いのが、注文住宅の魅力の一つです。

注文住宅のデメリット

注文住宅のデメリットは、建売住宅と比べてコストが高い点です。
土地の購入価格はある程度決まっているものの、建物の建築費は定まっていません。
こだわればこだわる分だけ費用が増し、予算オーバーするケースも見られます。

そのため注文住宅を建てる際は、事前の見積もりを複数の施工会社に依頼するのがおすすめです。
また、注文住宅を建てるためには設計やデザイン・使用する材料など、細かい部分まで決めることがたくさんあります。
土地探しを含めると複数の手続きをしなければならず、入居までの手間や時間がかかりがちです。
建物が完成するまでは家のイメージが沸きにくく、仕上がりや完成度には施工会社によるバラつきがあると言えます。

注文住宅と分譲住宅の違いについて解説

今回の記事では注文住宅と建売住宅の違いについて解説しました。
また建売住宅をご検討されている方は注文住宅と分譲住宅の違いについても併せて知った方がいいでしょう。
下の記事では注文住宅と分譲住宅の違いや特徴について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
ぴったりなのはどっち？注文住宅と分譲住宅の違いや特徴をチェック